1998年6月13日(土)大阪万博公園にある国立国際美術館で開催されている企画展「線の表情」に行ってきた。友人の椎原保氏が出品していて、この日は「作家と語る」に本人が出演するというので、雨の中、行ってきた。「いつも驚きを感じながら制作している」という語りや、「作品自体には中心はなく、作品と見る人との関係の中で場がうまれる」という作家の身体性と見る側の視覚性の関係、など芸大の構想設計教室で論議されていたことを作家として結実させたのが彼の作品なのだと思った。石と鋼鉄線を使って配置して一つの空間を構成する彼の作品は、写真に撮ってもちがうものになってしまうが・・・。作品の前で写真を撮らせてもらった。彼は早くからインスタレーションをはじめた作家として注目されている。1998年の7月から9月までアメリカのテキサスのマーファにあるドナルド・ジャッドが設立したチナティ・ファンデーションのアーチスト イン レジデンス プログラムに参加予定とのこと。今後注目される日本の現代美術作家の一人である。最近は中学校の美術の教科書にも複合というタイトルで現代美術が取り上げられている。時代は変わってきた。もうすぐ21世紀。
ホームページにもどる
読み込みに3分以上かかります。じっくり待ってください。
QV-10A